クリフパレスというのは、世界遺産であるメサ・ヴェルデの中で一番おおきな住居のことです。
住民たちの集会所に使われていたのかもしれません。
考古学者たちは、岩窟で住む住民を「アナサジ」と呼んでいましたが、現在では「古代プエブロ人」と呼ばれています。
しかし疑問は残ります……
なぜ人は、わざわざ崖の中に住むことを選んだのでしょうか???
今回、絵本の「世界遺産メサ・ヴェルデのひみつ(古代プエブロ人の岩窟住居)」を読みました。
絵本を読んだ感想や僕なりに崖に住んでいた理由をお伝えします。
メサ・ヴェルデの世界遺産としての価値をすぐに知りたい人はこちら>>
「世界遺産:メサ・ヴェルデとは?」発見から保護まで超スピードでアメリカンチック

スペイン語で緑の台地という意味
メサ・ヴェルデとは、アメリカ・コロラド州にある世界遺産です。
断崖の岩陰に築かれた先住民の住居跡が残っていて、12〜13世紀に祖先プエブロ人が暮らし、石造りの部屋や広場、儀式の場が確認されています。
その中でもクリフ・パレスは最大級の岩崖住居で、自然を生かした高度な建築と共同体の暮らしを今に伝えています。
踊り子ちゃん次に発見から保護活動・国立公園してまでを確認してみましょう。
1888年にカウボーイのリチャード・ウェザーリルとチャールズ・メイソンが行方不明の牛をさがしていて発見しました。
メサ・ヴェルデを国立公園にすることを目指して、関係機関へのお話や資金を集め始めました。
セオドア・ルーズベルト大統領は、古代プエブロ人の遺物や建物を守るためにメサ・ヴェルデを国立公園に指定。
1888年に発見されてから、たった8年で国立公園に指定されて「保護すべき遺物や建物」といわれています。
すごいスピード感ですね!!
「メサ・ヴェルデ」古代プエプロ人の岩窟住居(クリフパレス)を読んで


この本は最後に3つの問いかけがあります。
世界遺産を勉強している僕なりの考えをまとめてお伝えします。
【崖に住んでいた理由】古代プエプロ人の生活はなにが変わりましたか?


崖下から崖を登って作物を取りにいった
遊牧民だった古代プエブロ人(当時はアナサジ)は、西暦500年ころに「緑の台地」と呼ばれるメサに定住をはじめました。それはトウモロコシや豆、カボチャを育てるのに向いていたからです。
西暦1200年から1250年頃、メサの上からメサの下にある崖の岩壁にできたアルコープというくぼみに住居を変えました。



メサの上ではトウモロコシ等を作っていたので崖を登って取りにいってたみたい。
あぶないよね?!
メサの上から下に移住した理由は2つあると考えられています。
ひとつは外敵から身を守るため、もうひとつはメサに住む人が増えすぎて作物が足りなくなった可能性があります。



僕はメサの上は夏は暑いし冬は風に吹きさらされるから岩壁のくぼみに隠れて雨風をしのいだと思うよ。
それに狭い岩の住居ってロマンがあるやん♪
考古学者はどのような発見から多くの情報を知りましたか?
当時の人のほねから身長や寿命がわかったようです。
男性は163センチ、女性は152センチ、寿命は30歳くらいだったと考えられています。
遺物からは服やアクセサリーが発見され、クリフパレスのスクエア・タワーでは赤茶色の絵が発見されました。
ジグザグや飛び出した線から月の動きを観察していたのものだと考えられています。


プエプロ人がメサ・ヴェルデを出て行った理由を考えてください
木の年輪から1275年から1300年に干ばつがおきたと考えられているため、人が増え続けていたので食べ物が不足してメサ・ヴェルデを出て行ったと考えられています。
あるいは、メサの上から下に移住したように、外敵から身を守るためだったかもしれません。
メサ・ヴェルデはコロラド州にありますが、住民の多くは隣のニューメキシコ州やアリゾナ州に移り住んだとも言われています。
決して、ある日突然、宇宙人にさらわれたわけではありません。ですので、観光に訪れても宇宙人と遭遇する危険は少ないでしょう!
【オリジナル12】メサ・ヴェルデ国立公園の世界遺産としての価値


メサ・ヴェルデ国立公園はアメリカの文化遺産として世界で初めて世界遺産に登録されました。
僕は最初の世界遺産を「オリジナル12」と呼んでいます。この12件がなかったら、それから先の1200件以上の世界遺産はなかったのですから。
保有国:アメリカ
登録年:1978年
登録基準:ⅲ
日干しレンガを積み上げた住居や宗教施設が固法、大きなものでは100以上の部屋を擁していた。全部で3つの住居跡のうち、最大のクリフパレスは崖下にあり200~250人が住んでいた。
220の部屋とキヴァと呼ばれる23の円形地下礼拝所がある。
古代プエブロ人は、作物を育て、建物を作り、崖を登りました。
現在では、彼らの作った建物が世界遺産となり保護されています。
住居にひび割れがないか点検がされていて、壁の修理も行っているようですが、同時に考古学者たちの探求心は今も冷めることはありません。
メサ・ヴェルデは建物だけではなく、そこに生きた古代プエブロ人の知恵と生きた証明そのものが評価された世界遺産です。
メサ・ヴェルデと同じ1978年に世界で最初の世界遺産に登録されたイエローストーン国立公園は大自然の魅力あふれる世界遺産です。







コメント