世界中で愛される美しい遺産が、ある日突然その地位を失う衝撃の瞬間をご存知ですか?
「世界遺産リストから削除された危機遺産」とは、なぜその栄誉を失い、どのような背景があったのでしょうか。
この記事では、世界遺産から削除された悲劇の遺産と、その理由を深掘りします。これまで知らなかった驚愕の事実を、今すぐチェックしてみてください!
マジでためになるから読んどけ
そもそも危機遺産とは?
危機遺産とは、ユネスコの世界遺産リストに登録されている遺産の中で、自然災害、戦争、都市開発、環境汚染などの影響により、その顕著な普遍的価値が危機にさらされているものを指します。
「危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)」は、これらの遺産を保護するための国際的な注目と支援を集めることを目的としています。
ユネスコは定期的に現地調査をするんだ
例えば、シリアの古代都市やアフリカの国立公園などが危機遺産に指定されています。
このリストに掲載されることで、国際社会が一丸となって保護活動に取り組む機会が増え、遺産の保存と復旧が促進されます。
世界遺産が危機遺産リストに記載されたらどうなる?
危機遺産リストに記載されると、国際的な注目と支援を受けることができます。
ユネスコは現地調査をもとに保護・修復計画を策定され、緊急修復作業や持続可能な管理計画が含まれます。
財政的支援も容易になり、ユネスコの世界遺産基金の活用や国際的な基金から助成金が提供される場合があります。
また、地元住民や観光客、国際社会に対して遺産保護の重要性を啓発する教育プログラムやキャンペーンも行われます。これにより、遺産の価値を維持し、将来にわたって保存するための努力が強化されます。
日本が支援してる遺産もあるんやで
日本の支援のもと危機遺産リストから脱却を目指しているのが『アフガニスタンのバーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群』です。
イスラム過激派のタリバン政権によって爆破されましたが、現在は修復作業をしています。
世界遺産リストから削除された3つの遺産
オマーン:アラビアオリックスの保護地区
アラビアオリックスの保護地区は、オマーンにあるユネスコの世界自然遺産でした。
この地区は、アラビアオリックスという希少な砂漠生息のアンテロープの保護を目的としています。1982年に設立され、アラビアオリックスの絶滅を防ぐための重要な役割を果たしました。この保護地区は、砂漠生態系の保護と管理に関する国際的なモデルとされていました。
しかし、保護地区がオマーン政府の石油・ガス開発のために90%削減した影響で、2007年に世界遺産リストから削除されました。
金で遺産を手放したクソ
削除後も、保護活動は継続されており、アラビアオリックスの生息数回復を目指しています。
ドイツ:ドレスデン・エルベ渓谷
ドレスデン・エルベ渓谷は、ドイツのドレスデン市を中心にエルベ川沿いに広がる美しい景観地域で、2004年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
この地域は、バロック様式の建築物、宮殿、公園、庭園が調和する文化的景観として高く評価されました。
しかし、エルベ川に架かるヴァルトシュレスヒェン橋の建設が景観を著しく損なうとして、ユネスコは景観保全の重要性を訴えました。これにより、2009年に世界遺産リストから削除されました。
これは、景観保護と現代のインフラ開発のバランスの難しさを示す事例となりました。
インフラは便利だけどねー
イギリス:リヴァプール海商都市
リヴァプール海商都市は、イギリスのリヴァプール市にある歴史的な港湾地区で、2004年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
この地域は18世紀から19世紀にかけての大西洋貿易と移民の重要な拠点であり、産業革命時代の商業、海運、港湾技術の発展を象徴しています。アルバート・ドック、ピアヘッド、商業地区などの歴史的建築物がその価値を示しています。
しかし、現代的な開発計画が歴史的景観を損なうとして、2021年に世界遺産リストから削除されました。この削除は、文化遺産保護と都市開発の調和の難しさを示すものです。
危機遺産リストに掲載された世界遺産
世界遺産委員会が条約第11条(4)に基づき、2023年時点で56件の世界遺産が危機遺産リストに登録されています。
代表で2023年に登録された遺産を3つ紹介します。
世界遺産名 | 国 | 危機の主な理由 |
---|---|---|
オデーサの歴史地区 | ウクライナ | ロシア侵攻 |
トリポリのラシード・カラーミー国際見本市会場 | レバノン共和国 | 開発 |
マリブ:古代サバ王国の代表的遺跡群 | イエメン共和国 | 紛争 |
もっと詳しく見たい人はユネスコ世界遺産センターのサイトをご覧ください。
一応写真も掲載しておきます。
がんばれるやつはコレみてくれ
【妄想】水の都ベネチアは危機遺産登録されるのか?
水の都ベネチア!いやベネツィーア!!
温暖化の影響で年々推移があがっていずれは街がなくなってまうのではないか?と危惧されるとともに、今のうちにベネチアを堪能したい観光客が押し寄せています。
まさに、オーバーツーリズム!
オーバーツーリズムとは、観光客の過剰な集中により、観光地の環境や住民の生活に悪影響を及ぼす現象を指します。
2023年のユネスコ世界遺産委員会では、「危機遺産」への登録を見送りになったようですが、今後の動向にも注目です。
世界遺産って歴史や文化、環境にも影響してるんだね♪
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