エジプトを代表する世界遺産「メンフィスのピラミッド地帯」は、ギザからダハシュールまで約30のピラミッドが点在する壮大な遺跡群です。
紀元前2650年に建てられたクフ王のピラミッドをはじめ、人類史上最古の建造物群のひとつとして1979年に世界遺産登録されました。

神秘と建築技術が融合した古代文明の象徴として、今も世界中の人々を魅了し続けてるんだ。
この記事ではメンフィスのピラミッドの解説と、お墓の持ち主について解説します。
世界遺産としてのピラミッド「メンフィスのピラミッド地帯」
世界遺産としてのメンフィスのピラミッド地帯は、メンフィス周辺のギザから打破シュートにかけて、約30のピラミッドが点在しています。
1979年に文化遺産として登録されました。
- 人類の創造的資質を示す傑作(Ⅰ)
- 文化的伝統または文明の存在(Ⅲ)
- 伝統、思想、信仰など(Ⅵ)
古いもので紀元前2650年ですから、2025年の今から4600年ほど昔の建造物です。
有名なギザの三大ピラミッドの中で、一番大きなものはクフ王のピラミッドで底辺の長さが230m、建設当時の高さが150mとも言われています。
今から4600年も前に約20年をかけて作ったと言われていますが、建設現場の壮絶さは想像がつきません。筆者の個人的には建築的な価値もあると考えましたが、世界遺産登録には建築を示す(Ⅳ)は入っていませんでした。
日本の世界遺産の中では「法隆寺地域の仏教建造物群」がありますが、607年に推古天皇と聖徳太子によって作られたとされています。
法隆寺よりも3000年以上古いピラミッド。まさしく世界遺産の代表格といえます。
エジプト文明とは?ピラミッドは誰のお墓?


古代エジプト文明は、紀元前約3000年頃から紀元前30年まで続いた、人類史上最も古くかつ影響力のある文明の一つです。
他の文明と同じように大きな川では文明が栄えます。
エジプト文明では、ナイル川流域で人々が住み文明が栄えて、ピラミッドの原型になったマスタバと呼ばれる墳墓をつくらせることから始まりました。
その後、エジプト第3王朝のジュセル王のときに「それまでにない墓をつくらせる。」というミッションを与えて高さ10mのマスタバを作ったところからピラミッドの歴史が始まります。
歴代の王たちは競うようにピラミッドを造営しており、第4王朝のスネフェル王は屈折させたり赤い色をつけたと言われています。さらに聞いたことがある名前かもしれませんが「クフ王」が登場します。
クフ王は現存するピラミッドとしては最大で、前述したように高さは150m、約230万個の石が使われていました。
ギザのピラミッドで有名な3つのお墓は、大きい順番にクフ王、カフラー王、メンカフラー王のピラミッドです。
スフィンクスで有名なのはカフラー王のお墓


ピラミッドといえば有名なのがスフィンクスではないでしょうか?
ライオンの体に人間の頭を持つ彫像が印象的で、高さは約20mあるといわれています。スフィンクスは王の墓を守っているとも言われていますが、前述した王の中でもカフラー王の墓の前にあるのが特徴です。
カフラー王のあとにスフィンクスができたのか?それともスフィンクスがある場所にカフラー王がピラミッドを建設したのかは不明。ピラミッド地帯は実に神話的で神秘的な場所だと感じます。
観光客にも人気スポットなので、ピラミッド地帯にいったときには必ず写真を撮りたいポイントです。
関連する観光スポット
メンフィスのピラミッド地帯と関連した観光スポットでおすすめなのは、ツタンカーメンで有名な「古代都市テーベと墓地遺跡」です。
紀元前2020頃なので、ピラミッドを紹介した古代エジプト王朝の次の時代になります。
また、エジプトに行くならカイロの歴史地区も外せません。約1000万人が暮らすアフリカ有数の都市です。
ピラミッド地帯はエジプトを代表する世界遺産なので、興味がある人はぜひ行って、ピラミッドをどうやって作ったのか想像しながら楽しんでください。
きっと自分の世界を広がると思いますよ。
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