パリのセーヌ河岸の構成資産でもあるルーブル美術館で強盗が発生!!!

えらいこっちゃ!
世界遺産の構成資産である世界最大級の美術館で前代未聞の事件


フランス・パリのルーブル美術館で、2025年10月19日(日)朝に強盗事件が発生しました。
世界有数の観光地として知られる同館は、安全確保のため終日閉館を決定。フランス国内外で大きな衝撃が広がっています。
フランス文化相「ラシダ・ダティ」がSNSで声明


フランスの文化相 ラシダ・ダティ(Rachida Dati)氏 は、自身のX(旧Twitter)で次のように発表しました。
「ルーブル美術館で強盗事件が発生しました。負傷者はおりません。
私は現場におり、警察と館のチームと共に対応中です。調査が進行中です。」
この投稿は『ル・モンド(Le Monde)』やAFP(フランス通信社)を通じて報道され、事件の発生を裏付ける公式な一次情報とされています。
ルーブル美術館の強盗被害の内容と現場の状況
現地報道(Le Monde、TF1 Info、France 24 など)によると、
複数の男がチェーンソーをもってルーブル美術館に押し入ったと思われ、9点の宝飾品を強奪して逃走したとされています。
現在も警察が現場を封鎖し、捜査を進行中です。
館内では幸いにも負傷者は確認されていません。
事件直後、ルーブル美術館の公式サイトには「安全上の理由により、10月19日は終日閉館」とのメッセージが掲載され、
すでにチケットを購入していた来場者には払い戻し対応が行われる見通しです。
パリのセーヌ河岸やルーブル美術館への観光は大丈夫?影響と今後の懸念点は?
ルーブル美術館は、年間約800万人以上が訪れる世界最大級の美術館です。
フランス観光の中心に位置する同館の閉館は、観光業・文化財保護の両面で大きな影響を及ぼす可能性があります。
過去にも、ヨーロッパ各地で文化財を狙った盗難事件が発生しており、今回の事件を受けて、フランス国内の美術館・博物館では警備体制の見直しが進められる見込みです。
Yahoo!ニュースやSNSの反応
ルパンだ。
引用:Yahoo!ニュース
そんなものを盗んで、どうやって換金するのだろうか?
引用:Yahoo!ニュース
ルーブル美術館になんかあって締め出されました
— するめ太夫 (@ohgiri_surume) October 19, 2025
締め出される前に運が良すぎて普通混雑しすぎてるモナリザ全く並ばず至近距離で見れた https://t.co/9AhYUp42MZ pic.twitter.com/t0LAcEcLfl
ルーブル美術館になんかあって締め出されました
— するめ太夫 (@ohgiri_surume) October 19, 2025
締め出される前に運が良すぎて普通混雑しすぎてるモナリザ全く並ばず至近距離で見れた https://t.co/9AhYUp42MZ pic.twitter.com/t0LAcEcLfl
怪盗キッドもびっくりよ🤯 https://t.co/Jw2vDR3aPD
— 汐見菜穂子 (@micco712Ns) October 19, 2025
大事なんですが、ルパンや怪盗キットといったキャラの名前がでてくるあたりが、良くも悪くもSNSですね
世界遺産「パリのセーヌ河岸」とは?
- 登録年:1991年
- 登録基準:文化遺産(基準 (i) , (ii) , (iv))
- 範囲:パリ中心部、セーヌ川の両岸(西はエッフェル塔周辺〜東はサン=ルイ島あたりまで)
- 構成資産:ノートルダム大聖堂、ルーブル宮、オルセー美術館、コンコルド広場、アンヴァリッド、グラン・パレなど、約10kmの区間に点在する歴史的建築群が対象。
ルーブル美術館は、このパリのセーヌ河岸の世界遺産の構成資産のひとつです。
ルーブル美術館の強盗に関するフランスなど海外の出典元(引用)
- 『Le Monde』(2025年10月19日)
Le Musée du Louvre victime d’un braquage et ferme pour la journée - La Dépêche du Midi(2025年10月19日)
https://www.ladepeche.fr/2025/10/19/braquage-au-louvre-tronconneuse-des-bijoux-qui-ont-une-valeur-inestimable-fuite-en-tmax-ce-que-lon-sait-du-casse-eclair-13002119.php - TF1 Info (2025年10月19日)
Le musée du Louvre restera fermé après un cambriolage - France 24 (2025年10月19日)
Louvre robbery shuts down world-renowned museum for a day
まとめ:世界文化遺産で起きた心の財産の強盗
今回のルーブル美術館強盗事件は、文化財と観光を守る重要性を改めて考えさせる出来事です。
幸いにも負傷者は出ていませんが、世界中の人々にとって「心の財産」ともいえる芸術の殿堂が狙われた事実は重く受け止められています。
今後、フランス文化省とルーブル美術館の公式発表によって、盗難品の特定や再開館の日程が明らかになる見通しです。
おまけ:フランス元文化大臣のアンドレ・マルローは捕まった経験がある
20世紀前半、後にフランス文化大臣となる文学者アンドレ・マルロー(1901-1976)は、1923年、フランス領インドシナ(現カンボジア)を旅していた際、古代クメール文明の遺跡である バンテアイ・スレイ寺院(Banteay Srei)で、寺院装飾の石彫レリーフ数点を持ち出そうとして現地植民地当局に逮捕されました。
当時、彼は「芸術品を救う」という自己正当化のもと行動していたと言われますが、実際にはこれらのレリーフを欧米の市場で売却しようと企てていたという報道もあります。
逮捕・起訴の結果、マルローには3年の刑が言い渡されましたが、その後大きな支持運動が起こり、実際には服役せずに釈放されたとの記録もあります。
この事件は、マルローが「作家・思想家・文化人」へと転じる転機とも言われており、彼の著作や思想に “植民地主義・文化遺産・人間の運命” などが織り込まれる基盤となりました。
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